このケースでは、ご相談者は、会社の上司からの日常的なボディータッチに対し、上司と部下という立場上、直接抗議をすることができませんでした。会社の人事に相談してもきちんと対応してもらえず、結局、退職してしまいました。
当事務所にご相談いただいてから、会社と加害者の双方に慰謝料を請求することにしました。証拠を集め、会社と交渉した結果、加害者の行為や、相談を受けた後の会社の事後対応が不適切であったことを認めさせて、慰謝料を支払わせることができました。
このような職場におけるセクハラは、単なる男女トラブルではなく、被害者の就労意欲を著しく削ぐ人権侵害であり、職場全体の環境も悪化させる行為です。加害行為の内容によっては、性犯罪として刑事事件にもなりえます。
特に職場の上司からのセクハラについては、被害者は、不快に感じていても、会社における自分の立場が悪くなることを恐れて、明確に拒否をすることが難しいですよね。ですが、そのままにしておくと相手の行動がエスカレートしかねません。
弁護士を代理人につけることで、相手に加害行為を止めさせ、損害賠償責任を追及したり、会社にも責任を問うことができるケースも少なくありません。辛い状況を我慢せずに、ぜひ早い段階でご相談ください。