学生時代に身近で起きた刑事事件をきっかけに、なぜ人は罪を犯すのか、周囲の人が犯罪を止めることはできなかったのかと刑事政策や少年事件の分野に興味を持つようになり、弁護士を志すようになりました。
最初に就職した大阪の事務所では、困難な事件にも全力で取り組んで成果を上げるボス弁の姿を見て、目指すべき弁護士像が定まりました。交通事故や医療過誤、刑事事件等、短い期間でしたが幅広い分野に取り組めたことは、大変貴重な経験でした。
12人(当時)の女性弁護士が所属する福岡の事務所に移籍したことが転機となりました。DVや性暴力、親権争い等のシビアな事件を多く経験する中で、女性のための弁護士の必要性を痛感しました。また、笑顔を絶やさず持ち前のバイタリティで仕事と家庭を両立させる先輩方に囲まれ、自分もこうなりたいと思いました。
東京への転居に伴い、女性の権利擁護や国際的な人権問題に取り組む事務所に移籍しました。アダルトビデオ被害について、個別事件の解決を目指すだけでなく、世論を喚起し、立法による根本的解決を目指すという、ダイナミックな経験をさせていただきました。
2017年に同期の山崎弁護士とアイリス法律事務所を開設しました。離婚事件や子どもを巡る事件のご依頼が大半を占めていますが、最近では、成年後見人や後見監督人に選任される件数が増えており、高齢者の方が抱える問題や、弁護士としてできるサポートに思いを巡らせ、自転車で走り回る毎日です。
弁護士登録から15年以上が経過し、女性と高齢者のサポートという自分の立ち位置が定まってきたように思います。これからも研鑽に励み、目の前の相談者様、ご依頼者様のニーズに全力でお応えできる弁護士でありたいと思っています。
略歴 |
2006年3月 一橋大学法学部卒 |
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所属・担当 |
多摩支部 性の平等に関する委員会 |
関わった裁判 |
アダルトビデオ違約金訴訟 |
講演テーマ |
離婚・DVをめぐる法的知識 |