私は大学で心理学を学び、社会人となった後に弁護士に転身しました。社会の中のいたるところで女性の立場がまだまだ平等とは言えない状況を肌身で感じ、女性のための女性弁護士になりたいという想いで司法試験を乗り越えました。
弁護士になってからは離婚・DV、セクハラ、性暴力には特に積極的に取り組み、心理学の知識を活かすとともに、多くの女性たちのエンパワーメント、生きる力を回復する過程に関わり、私自身も力をいただいてきました。
そうして得た力を社会に発信し性別に関わりなく生きやすい社会の実現のため、弁護士会として活動したり、市民や支援者向けに講演をしたりしています。
被害のただなかにいる女性たちは、そこから逃げることや、別の生き方にシフトできることも見えなくなりがちです。そうした方には、からまった状況を整理して様々な選択肢を提示し、一歩を踏み出すきっかけとなるような法律相談を心がけています。
特に、弁護士に依頼することで弁護士が交渉の窓口になりますから、相手方と直接やりとりしなくてよくなります。多くの方はそれだけで心理的にかなり楽になり、自分の味方がいる状況でだんだんと霧が晴れるように元気になられます。
私はそうした皆さんにとって、法律を武器にして盾となってともに困難に立ち向かう中で、本来のご自身の生きる力を取り戻し、希望を見出すまでのお手伝いができればと思っています。
学歴 |
東京都立国立高校 |
---|---|
経歴 |
2009年12月~2016年12月 クラマエ法律事務所 |
所属 |
日弁連両性の平等に関する委員会委員 |
関わった裁判 |
医学部入試における女性差別対策弁護団 |
講演テーマ |
ジェンダー・女性の権利 |
著書 |
「DV・児童虐待事件処理マニュアル」(新日本法規)編著 |