私は、離婚家庭に育った経験から、大学は心理学科に進学し、家族や結婚についてを学ぶとともに、DVについて学ぶ中でジェンダー平等に関心をもつようになりました。社会人となった後、「法律は自分の身を守る武器になる」ことを知り、30歳で仕事を辞めて弁護士を志しました。社会のいたるところで女性の立場がまだまだ平等とは言えないこと、特に家庭内におけるDVはジェンダー問題だと感じ、女性のための女性弁護士になりたいという想いで司法試験を乗り越えました。
弁護士になってからは離婚・DVに積極的に取り組み、心理学の知識を活かすとともに、多くの女性たちのエンパワーメント、生きる力を回復する過程に関わり、私自身も力をいただいてきました。
そうして得た力を社会に発信し性別に関わりなく生きやすい社会の実現のため、弁護士会として活動したり、市民や支援者向けに講演をしたり、社会的に意義ある訴訟の弁護団に加わったりしています。
被害のただなかにいる女性たちは、自分の意思で人生を決定できること、別の生き方にシフトできることも見えなくなりがちです。そうした方には、からまった状況を整理して様々な選択肢を提示し、一歩を踏み出すきっかけとなるような法律相談を心がけています。
特に、弁護士に依頼することで弁護士が交渉の窓口になりますから、相手方と直接やりとりしなくてよくなります。法律を武器に、弁護士が盾になることで、多くの方はだんだんと霧が晴れるように元気になられます。
私はそうした皆さんが、本来のご自身の生きる力を取り戻し、希望を見出すまでのお手伝いができればと思っています。
学歴  | 
東京都立国立高校  | 
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経歴  | 
2009年12月~2016年12月 クラマエ法律事務所  | 
所属・担当  | 
東京弁護士会DV等被害者援助弁護士  | 
関わった裁判  | 
医学部入試における女性差別対策弁護団  | 
講演テーマ  | 
ジェンダー・女性の権利  | 
著書  | 
「DV・児童虐待事件処理マニュアル」(新日本法規)編著  | 

