学生時代に身近に刑事事件を経験し、なぜ人は罪を犯すのか、周囲の人との関わりによって犯罪を防止することはできなかったのかと、刑事政策や少年事件の分野に興味を持つようになったことがきっかけで、弁護士を目指すようになりました。
最初に就職した大阪の事務所では、負け筋の事件や未経験の分野にも全力で取り組んで成果を上げるボス弁の姿を見て、目指すべき弁護士像が定まりました。交通事故や医療過誤、刑事事件等、短い期間でしたが幅広い分野に取り組めたことは、大変貴重な経験でした。
その後、12人(当時)の女性弁護士が所属する福岡の事務所に移籍したことが、大きな転機となりました。DVや性暴力、親権争い等のシビアな事件を扱いながら、家庭責任も負っているにも関わらず、いつも笑顔の先輩方を見て、自分もこうなりたいと思いました。
さらにその後、東京への転居に伴い、女性の権利擁護や国際的な人権問題に取り組む事務所に移籍しました。アダルトビデオ被害について、個別事件の解決を目指すだけでなく、記者会見を開いて世論を喚起し、その後の立法に繋げるという、ダイナミックな経験をさせていただきました。
出産を経て、同期の山崎弁護士と、学生時代によく遊びに来ていて馴染みがある吉祥寺の地で、アイリス法律事務所を開設しました。
これまで同様、女性の事件をメインに扱う一方で、社会福祉協議会の相談を担当したことがきっかけで、成年後見や遺産分割、高齢者や障がい者の方の事件も増えてきました。
これからも、生活者の町である吉祥寺に根差して、人々の生活を支える事務所でありたいと思っています。
弁護士は敷居が高いと言われますが、費用の問題は法テラスを利用することで解決できることもあります。困難な案件で、ご本人の希望を全て叶えることは難しい場合でも、何かお土産を持ち帰っていただきたいという気持ちで、法律相談には対応しています。
法律相談にお越しいただいた際には、あまり難しいことは考えず、ご自身はどのような状況を辛いと感じていて、どうすれば楽になれると思っているのか、率直な気持ちをお聞かせいただければと思います。
ご本人のお話をよく聞いた上で、どのような解決が本人にとって一番プラスになるかを考え、実現に向けて法的知識を駆使することが弁護士の仕事です。どうぞお気軽にご相談にお越しください。
略歴 |
2006年3月 一橋大学法学部卒 |
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所属 |
東京弁護士会 性の平等に関する委員会 |
関わった裁判 |
アダルトビデオ違約金訴訟 |
講演テーマ |
離婚・DVをめぐる法的知識 |